ダニ対策をしましょう!家の中には、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニが生息します。
家の寝具や、塵(ちり)の中に生息するダニとして、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニがあります。
ヤケヒョウヒダニは、アレルギー性疾患として、喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎や結膜炎などを引き起こします。1年中家屋内で検出されますが、幼虫の発生は6月に多いです。高温多湿の環境で繁殖しますが、50℃以上の高温にするとすぐに死亡します。布団を丸洗いするなどして、アレルゲンの量を減らしましょう。
コナヒョウヒダニは、ヤケヒョウヒダニと同様に、アレルギー性疾患を引き起こします。日本では、アレルギー性疾患の半分から8割程度が室内の塵で、小児気管支喘息の8〜9割は、ヒョウヒダニと、糞が原因とされています。コナヒョウヒダニの方がやや乾燥した地域に多く、劇場や、自動車の座席などにも生息します。コナヒョウヒダニも幼虫が6月に多いとされています。
ケナガコナダニは、食品の害虫で、あらゆる食品を食べ、しばしば食品を汚染します。カビも食べますので、カビが発生するような25℃、70%RH以上で大発生することがあり、梅雨時期は要注意です。乾燥に弱いですので、70%RH以下の湿度にすると発生しにくくなります。
ツメダニ科のミナミツメダニ、クワガタツメダニ、ホソツメダニ、アシナガツメダニは、コナダニ(ケナガコナダニなど)やチリダニ(ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニ)、チャタテムシを食べますから、食品を食害するコナダニと一緒に見つかることもあります。
イエダニは、ネズミに寄生しますので、イエダニ被害があれば、ネズミ駆除を行う必要があります。
マダニは屋外のダニです。マダニ類には、ヤマトマダニ、シュルツェマダニ、タネガタマダニ、タカサゴキララマダニ、フタトゲチマダニ、ヤマトチマダニなど20種類以上います。野生動物に寄生しています。野兎病、ロッキー山紅斑熱、春夏脳炎、ライム病などを媒介します。近年では、主に西日本で、散歩や登山などで、マダニに吸血され、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こす例が知られています。致死率は10〜30%と高めです。SFTSウイルスに感染した犬や猫に咬まれたり、血液などの体液に触れることで感染する事例も報告されています。